ユーザーによる YSS:ワイエスエス のブランド評価
高性能サスペンションをリーズナブルに体感出来るYSS。タイで生まれたサスペンションメーカーです。幅広いグレード設定があるので、走りを追求するカスタムから、ヌケてしまったサスペンションの補修まで、シチュエーションを問わず選択いただけます。
総合評価: | 4.2 /総合評価422件 (詳細インプレ数:378件) | |
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買ってよかった/最高: | 192 | |
おおむね期待通り: | 160 | |
普通/可もなく不可もない: | 34 | |
もう少し/残念: | 6 | |
お話にならない: | 20 |
効果 | 効果なし
効果あり
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作業スキル | 初心者
プロ級
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品質・質感 | 5 |
コストパフォーマンス | 5 |
取り付けやすさ | 4 |
Ninja250SL / Z250SLの純正フォークは、柔らかくてコーナリング中にピョコピョコ戻ってくる割には突き上げがあるので街乗りでも乗り心地が良いとは言えないものです。それでも車重の軽さで誤魔化せるので「純正のままでもいいかな? プリロードアジャスターだけ付けようかな?」と思っていたのですが、リアサスをYSSに替えたこともあり、思い切ってアップグレードキットを購入してみました。
取り付けについては、フォークキャップがCリング方式なので、クランプの一部を切り落としたSSTが必要になりますが、フォークオイル交換が出来る人なら自分で取り付けられます。
PDバルブ単体購入の場合は、多くの車種でオリフィス加工が必要と書かれているのですが、Z250SLの場合はどういうわけか説明書にもオリフィス加工についての記述がありません。純正状態で十分オリフィスが大きくてほとんど減衰が掛かっていないのかもしれませんね。
PDバルブ分だけカラーをカットするのが普通ですが、アップグレードキットにはカット済みのカラーが同梱されているのでその作業も不要です。カラーを水平に切るのは何気に面倒なので、フォークキャップさえ外せれば自分で取り付けられるのは良いですね。
キットには30Wのフォークオイルが同梱されており、300mlずつ入れろとの指示でしたが、先人のブログ等を読むと純正指定の10-15Wで規定量(350mlくらい)で取り付けている人もいたため、とりあえず後者でセッティングしてみました。底つきや柔らかすぎると感じたら30Wに変えてみようと思います。
取り付けて最初に気付くのは「なんか柔らかくなってる」です。強化スプリングになったので硬くなるかと思ったのですが、初期が柔らかくて街乗り時の突き上げが激減して乗り心地がよくなりました。
そのままツーリングに行ってみて、某椿峠の下りを結構本気で攻めたのですが、急な制動に対してしっかりと踏ん張り、底つきすることもなく安心して攻められます。ただでさえ自由度の高いライン取りが更に自由になり、「このバイクに乗って曲がれないとか言う人はいないだろ?」と思えるくらいコーナリングが楽になりました。
その後伊豆スカも走りましたが、そもそも250で伊豆スカは常に全開にしていてもリッター勢に置いていかれるので楽しくないのですが、高速コーナー時にもコーナリング中にフロントが戻って来ないのでラインがビタっと決まり非常に気持ちが良いです。もちろん、SLなので、フルバンクからでも自由にラインを変えられるのですが、とにかくフロントの接地感が高まったことにより安心感しかないのです。
プリロードアジャスター単体が1万位だったかとおもいますので、3.5万でPDバルブ、強化スプリングが付いていることを考えれば十分価格に見合う価値があると思います。価格で迷っているなら取り付けて後悔することはないでしょう。
唯一の難点は、PDバルブの減衰調整は、フォークオイルを抜いてスプリング下のPDバルブを取り出さないと出来ないことです。これは後付けの減衰調整というシステム上仕方のないことではありますが、Cリング方式のトップキャップは脱着が面倒なので、フォークオイル交換時くらいしかやる気が起きませんし、走ってみてちょっと違うからと言って、もう一度フォークを外して調整する気にはなりません。
前後サスを変え、α13-SPあたりのハイグリップタイヤを履くと、「このバイクはわざとやらない限りは公道で転倒するのは逆に難しいでしょ」と思えるくらいのコーナリングマシンになります。絶対曲がれる安心感があるのでツーリングが楽しくなりますし、自分が上手くなったような勘違いをしてしまうことになりますが、誰でも曲がれるバイクなだけで上手くなったわけではないので気を付けましょう。
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