ユーザーによる ZETA:ジータ のブランド評価
「ZETA」は、レースで強力な武器となるパーツやオフロード走行をサポートする実用的なパーツだけでなく、ドレスアップ効果抜群のカラフルなアルミ削り出しパーツもラインナップするブランドです。
総合評価: | 4.2 /総合評価5598件 (詳細インプレ数:5377件) | |
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買ってよかった/最高: | 2604 | |
おおむね期待通り: | 2065 | |
普通/可もなく不可もない: | 683 | |
もう少し/残念: | 139 | |
お話にならない: | 88 |
使用シチュエーション | 街乗り向き
ツーリング
サーキット
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効果 | 効果なし
効果あり
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品質・質感 | 3 |
カヤバのフォークに使用しています。
このパーツは乗車中にフォーク内の温度が変化してフォーク内の空気が膨張や収縮をし、エアバネの効果が変化してしまわないようにするものです。
本来はマイナスドライバーでブリーダーを回すものを、指1本のワンプッシュで操作できるようにした便利なものです。
多くのバイクはフォークが伸び切り状態=つまりホイールが浮いた状態でエア容量を合わせるマニュアルになっていると思います。
なので、ほとんどの場合は走行中にフォークの温度が上昇すると思われるので、フォークの内圧が上がってきたらホイールを浮かせて大気開放するのがマニュアルに沿った使い方になると思います。
ちなみに実際に使用したところ、走行中の変化もさることながら、朝と昼の気温の差による内圧の変化が大きい気がします。特に夏場は顕著です。空のペットボトルや空き缶が「ポコっ」と鳴る例のヤツがフォーク内部でも起きているようです。
そしてこのパーツには別の使い方があります。ワンプッシュで手軽にエアを抜けるので、乗車1G’の状態でエアを抜くと、走行中に疑似的に油面を下げる、ストローク量を減らす、ダンパーを効かせる等に近い効果を得ることができます。
あくまで疑似的ですが、当方の感覚ではおおむね「ストロークが少なくなる。ゴツゴツと乗り心地が悪くなる、フルボトム付近からの伸びのダンパーが効く」といったフィーリングが得られますので、走行シーンによって手軽に使い分けることが出来ます。
ちなみに、乗車1G’の状態でなるべくFフォークを縮めてエアを抜き、サグを計測してみましたが、ダンパーを最弱にしていても値が一定になりにくかったです。これはおそらく1G’を中心にして、伸びる方向には負圧が働き、縮む方向には反力がかかる、といった中途半端な状態だからだと思います。
その他にもバネレートやイニシャル等、様々な要因も絡んでくると思いますが、セッティング出しをする際にはこのエア圧を考慮しないとドツボにハマる可能性もありますので注意が必要です。
あとこのパーツは水分の侵入にとても弱いです。おそらくボタン部分から侵入している?のでしょうか?
カヤバのこのタイプのフォークキャップは上部がくぼんでおり、水たまりが出来てしまうのも関係しているのでしょうか。ヘタするとフォークスプリング上部がサビます。
とりあえずフォークトップキャップに差し込む部分のOリングに、少しでもシール材になるようにシリコングリスを多めに塗布しています。余り強くねじ込みすぎるとOリングが千切れてしまうのでトルク管理には注意が必要ですが。ちなみに手締めでも十分に空気の密閉は保たれているようです。
さらに追加で、洗車時には丁寧にエアブローで水分を飛ばし、保管時にはトップブリッジ全体にビニール袋をかぶせています。
横からの画像で分かるようにトップキャップから飛び出す形になりますので、突き出しやキャップの向きに制限がかかりますし、フォークを分解する際には少し手間が増えます。
しかし他にはないパーツなので、気になる方はお試し下さい。
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